とくしまの防災知っとく?~ママ防災士 瀬戸恵深のひとくちメモ~

ママ防災士である瀬戸恵深が、日常生活の中で見つけた《身近な災害への備え》をご紹介。

いますぐできる!?災害への備え③おうち編

9月も気づけば折り返し地点をとうに過ぎましたね。
もうそこまで見えてきている10月。
みなさん、今年だけ10月22日が祝日って知ってました?
徳島で暮らす ママ防災士 瀬戸恵深です。

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子どもと日々暮らしていると、
"災害への備え"しなくちゃな・・・と思っていても、
「なかなか時間を作れない。」
「何から用意したら良いかわからない。」
という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

なにをかくそう、
私もそうでした!!!(どーん!!!www)

子育てをしていても、していなくてもですが、
目の前にある課題に精一杯になってしまって、
優先すべきことの中に、
"災害への備え"がランクインしてくることが
なかなかない。できないんですよね。

そんなあなたに是非お伝えしたい。
ここからは、いつでも手軽に始められる備えをご紹介!

【災害への備え③おうち編】

1995年に発生した 阪神・淡路大震災
私と同じ30代の方は、当時子どもながらにこの地震が発生した日のこと、
しっかりと記憶している方が多いと思います。

みなさんは、この震災で亡くなった方々が
どういった理由で命を落とされたかご存知でしょうか。
じつは、亡くなられた方のうち86.6%の方が自宅で命を落とされています。
時間帯が早朝だったこともあり、家に居た方が多くいたこともありますが、
家屋の倒壊や、家具などの転倒による圧死。
また、倒壊した家屋の中から逃げることができずに、
火災に巻き込まれ命を落とした方も大勢いらっしゃいました。

小さいお子さんがいるご家庭の方は、
1日のうちの大半を自宅で過ごすという方も多いと思います。
そういったときに、もし地震が発生した場合、
いまから備えておくことで、
命を落とす危険から少しでも逃れることができるかもしれません。
今日は、そのポイントをいくつかご紹介しましょう。

■ポイント1、家具を見直しましょう

大きな揺れにより、
家具が転倒・落下することで怪我をしたり、
逃げ道を塞いだりする危険があります。
また、避けようと思っていても、
大きな揺れの中では、動くことすらままならないと言われています。
●家具が倒れてこないように固定する
●家具が倒れにくいレイアウトにする
●自分の背丈より低い家具を選ぶ
●高いところに物を置かない
●収納されているものが飛び出さないよう工夫する
など、部屋の環境を変えることも大切です。
自分が気に入って置いていた家具によって、
命を落としたくないですよね。
逃げ道もしっかりと確保できるように、考えて配置しましょう。

■ポイント2、ガラスの飛び散りを防止しましょう

地震の揺れや、ものが当たるなどしてガラスが割れたり
飛び散ることが予想されます。
●家具や小物が窓ガラス等に当たらないような配置にしておく
●飛散防止フィルムを貼る
●カーテンを閉めておく
これだけでも、割れたガラスによる怪我の防止や
スムーズな避難行動に効果的です。
※枕元に靴を置いておくことも、こういった視点で活きてきます。

■ポイント3、感震ブレーカーを設置しましょう

地震の揺れにより停電が発生したあと、
電気が復旧することにより起こる火災を"通電火災"といいます。
例えば、
●スイッチを切り忘れたドライヤーや調理器具・暖房器具等が、
 電気の復旧により加熱され発火
地震の揺れにより傷ついた電気コードがショートし発火
こういったものが、その火災の原因となります。
阪神・淡路大震災で起きた火災の原因も、
61%がこの通電火災だったと言われています。
この通電火災防ぐためには、家を出て避難をする前に、
ブレーカーを落としていくことが必須です。
その行動を、災害発生時に必ずできるかというと…
私はその自信がありません。
そういった場面で、自動的にブレーカーを落としてくれるのが、
この感震ブレーカーです。
●分電盤タイプ
●コンセントタイプ
●簡易タイプ
それぞれの家に合ったものがありますが、
いますぐに設置できるのは、簡易タイプのものです。
我が家は「スイッチ断ボール」というものを設置しています。

エヌ・アイ・ピー 家庭用電源遮断器 スイッチ断ボールIII
 

地震の揺れにより、あらかじめ設置しておいた重りが落下し、
その重さによりブレーカーが落ちるというものです。
とてもシンプルな構造ですが、その威力は抜群です◎
一度試してみて、バチン!とブレーカーが落ちたときには
ドキッとしましたが、心強い味方を手にして心に余裕が生まれました。
これにより、停電の有り無しに関わらず電気が消えるので、
暗闇を照らすための懐中電灯や照明器具を
事前にしっかりと準備しておくことは必要です。

■ポイント4、建物の築年数を確認する

いくら家の中で備えをしていても、
建物が倒壊しては元も子もありません。
倒壊危険度の境目は、1981年6月です。
ここ境に、建物を建てる際の耐震基準が変わりました。
1981年6月以降に建てられたものは、
震度5強程度の中規模地震が起こっても、建築材がほとんど損傷をうけない。
震度6〜7程度の大規模地震が起こっても、倒壊、あるいは崩壊しないこと。
とされています。
ただし、これはあくまで想定です。
事実、2016年に発生した熊本地震では、
この新耐震基準で建てられた建物においても、
倒壊してしまった建物もかなりの数あったのです。
災害発生時は、何事においても、必ず大丈夫。ということはありません。
1つの注目すべきポイントとして、
1981年6月が境になっているということを
知っておいていただければと思います。
それ以前に建てられた建物に関しては、
建築士の方に相談して、
耐震診断などを検討してみてはいかがでしょうか。

いかがでしたか?
まずは、災害発生時に"生き残ること"が大切です。
そのために、今からできること。
まずはお家の中の環境を整えることから始めてみませんか。
日頃から、片付けをきちんとしておく。ということも、
大切な災害への備えに繋がります!
ぜひ 日常の延長線上で取り組める防災を◎

今日のブログが、
あなたの防災スイッチを少しでもON!!!
できたなら幸いです( ´ ▽ ` )ノ♪

これからも、「いつでもできる!?災害への備え」
をテーマに投稿できればと思います。

では、明日も良い日になりますよーに☆